あべのハルカス

Abeno Harukas

Office, Commercial, Hotel, Museum / 2014

用途 Office, Commercial, Hotel, Museum
業務内容 Architecture
クライアント 近畿日本鉄道株式会社
設計体制 設計統括:株式会社 竹中工務店 /外装設計:株式会社 竹中工務店+Pelli Clarke Pelli Architects
施工 竹中工務店・奥村組・大林組・大日本土木・錢高組 共同企業体
延床面積 351,664.43㎡
階数・構造 62F/B6F/PH1F, SRC造/S造
所在地 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43
撮影 黒住直臣
Award 第56回BCS賞, CASBEE S

プロジェクトについて

あべのハルカスは、大阪のキタとミナミの二大拠点に続く、第三の拠点として阿倍野地区のランドマークとしてつくられ、日本一の高さ(2016年3月段階)を誇る300mの複合用途のタワーである。我々は、アメリカのPCPA及び竹中工務店と協働で外装のデザインを行った。さらに、既存の約10万㎡の低層部の百貨店も外装、内装をリニューアルしており、タワー部と一体感を持つデザインとしている。このプロジェクトは、百貨店、ミュージアム、オフィス、ホテル、展望スペース、近鉄駅ターミナルから成る複合用途であり、約20万㎡の敷地を持つ施設である。これらの多機能な用途をガラスのスキンで包み、ガラスのボリュームが空をつかむような上昇感のある表現としている。ボリュームの分節に合わせ植栽も積極的に取り入れて、頂部の展望スペースまで外装に緑のネットワークを実現している。低層部にはオレンジ色のバックボードにセラミックフリットパターンを取り入れることで、商業らしい賑わいも生み出している。夜にはガラスに内包された複合用途の表情が街の中に滲み出し、バーティカルシティーらしさが表れてくる。さらには、伊丹空港に着陸する際にもスカイラインが良く見え、空のアクセスからも大阪のランドマークとして相応しい姿を見せている。

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