Shilla Ipark Duty Free
用途 | Commercial, Shopping Mall, Duty Free |
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業務内容 | Architecture / Interior |
クライアント | 現代産業開発株式会社(現代グループ) + 株式会社ホテル新羅(サムスングループ) |
設計体制 | デザイン監修/光井純&アソシエーツ建築設計事務所 |
施工 | HDC |
延床面積 | 11,000㎡(*業務範囲内) |
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階数・構造 | - |
所在地 | 韓国ソウル市龍山区漢江路3街40-999I`PARK mall/ アイパークモール |
撮影 | 黒住直臣 |
「Shilla Ipark Duty Free 」 は、既存の大型ショッピングモールの一部を免税店に改築したプロジェクトである。敷地周辺は、高層マンション、オフィスビル、ホテルをはじめ壮大な開発が計画中の地区であり、韓国の2大財閥であるHyundai GroupのHyundai Development CompanyとSAMSUNG GroupのHotel Shillaが共同で出資した国家プロジェクトがここに完成した。
私たちは、大型バスで来場する大多数のゲストをスムーズに施設内に案内するため、外部からエスカレーターで一気に3Fのエントランスまで誘い込むアプローチ空間をデザインしている。この空間はクリスタル(結晶)をモチーフとしたメタリックな外観とし、「クリスタルゲート」と呼んで、特徴的な形状を持たせている。この「クリスタルゲート」は、どこからでもエントランスの位置を明確に認識できることを目指してデザインを工夫した。そして内部は、外部から見えているクリスタルの形が、そのまま空間に反映されている。さらに、照明の演出によってあたかもクリスタルの中に入り込んだかのような体験を生み出し、これから訪れる免税店空間への期待を大きく膨らませてゆく仕掛けとした。
3Fのメインエントランスのインテリアデザインは、美の源泉である「水」をテーマにして、モールの奥へと導かれる仕掛けとした。美しい水の波紋をモチーフとした天井のデザインが、空間の重なり合いをイメージさせ、全体に奥行きと期待感を生み出している。そして、3階の吹抜部分には木仕上げを採用している。これは水によって成長し空へと伸びてゆく大樹のオマージュであり、それによって上層階へと人々を誘ってゆく。
3~7Fのショップ空間では、エリア毎に我々がデザインガイドラインを作成し、サインや什器の高さ、配置に至っても細やかにデザインを行った。店内は、緩やかなジグザクのある街路のような空間計画にしており、店舗一つ一つをそぞろ歩きして買い物をする楽しさを体感できる工夫を行っている。さらに4F車寄せやVIPエントランス、VIPラウンジなどにも工夫を凝らしたデザインを展開し、ショッピングを楽しむ全てのお客様のために、きめ細やかな空間演出を行うことに成功した。
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