Office & Complex / 2010
用途|Office & Complex
完成年|2010
プロジェクト名|富士ゼロックス R&D スクエア
Project name|Fuji XEROX R&D SQUARE
所在地|神奈川県横浜市西区みなとみらい6-1 ![]()
建築主|富士ゼロックス株式会社
延床面積|135,253.62m2
階数・構造|地下1階 地上20階 塔屋1階、S造(柱CFT) 一部SRC造
設計体制|外装デザインアーキテクト/光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所、設計・監理/清水建設
撮影|清水建設提供
富士ゼロックスR&Dスクエアの施設は、矩形の業務空間を楕円形状の「縁側」がシームレスに周回する構成となっている。そしてこの縁側は様々な異分野の研究開発者が、偶発的なインスピレーションを喚起しあう知的創造のプラットフォームである。ここでは様々の知が、ちょうど原子核の周りを回り続ける電子のように、干渉し合い、ぶつかり合って新しい創造の芽を探り出してゆく。都市視点から見ると、楕円形状の施設は矩形の日産本社と対になって、みなとみらい地区へのゲートを形成すると同時に、都市の軸線の変化を曲面で緩やかに受け止めながらキング軸へと転換している。
楕円の外観には屏風状の分節がなされ、壁面に沿って流れる風に乱流を起こしビル風をコントロールしている。屏風状の分節は内側から見ると、歩く方向に沿って風景を次々と切り取りながら展開して偶発的な発想を刺激すると同時に、知のぶつかり合いを都市に示す展示ケースにもなっている。つまり、ここではすべてが未来の価値創造の拠点を生み出すためにデザインされているのである。

Office & Complex / 2008
用途|Office & Complex
完成年|2008
プロジェクト名|淀屋橋三井ビルディング、三井住友海上大阪淀屋橋ビル、淀屋橋オドナ
Project name|Yodoyabashi Mitsui Building, Mitsui Sumitomo Kaijyo Yodoyabashi Building, Yodoyabashi Odona
所在地|大阪府大阪市中央区今橋4-1-1 ![]()
建築主|三井住友海上火災保険株式会社、三井不動産株式会社
延床面積|A棟約46,819m2、B棟約44,936m2
階数・構造|A、B棟ともに、地下3階、地上16階、S造、一部SRC造およびRC造
設計体制|設計・監理/日建設計、外装デザイン協力/ペリ クラーク ペリ アーキテクツ ジャパン
撮影|黒住直臣
御堂筋は大阪にとって特別な場所である。整備された街路樹、目を楽しませてくれる彫刻の数々、そして何よりも長い期間にわたって100尺の軒高ラインが継承され、日本でも有数の統一感のある景観を生み出している。数多くの日本を代表する会社が軒を並べるこの地区は、まさに大阪のビジネスの核として育ってきた場所である。
ファサードを考えるにあたっては統一的な外観形成をするべきか、それぞれに固有の表現を行うべきかでかなり長期にわたって議論を重ねた。結果的には、御堂筋全体の景観のスケール感と「風格」を考慮して一体的に外観を構成し、安定感のあるデザインの方向性で合意し実現した。
また50m高さの基壇のボリュームについては花崗岩グリスペルラと暗色のアルミシェードによって安定感と陰影の表情を兼ね備えたファサード構成を行い、御堂筋が培ってきた「風格」を表現するにふさわしい、時間の試練にたえる外観を生み出すことができたと考えている。グリスペルラは柱の仕上材として用い、縦基調の表現によって大地から立ち上がる安定感と普遍性を表現している。これに対し、基壇の上に配置された20m高さのボリュームについては暗色のアルミシェードとガラスによって構成し、陰影の表情と同時に軽快感も合わせて表現した。シェードは日除けとして大きな効果を発揮しており、建物全体としてCASBEE Sクラスを実現している。

Office & Complex / 2005
用途|Office & Complex
完成年|2005
プロジェクト名|日本橋三井タワー
Project name|Nihonbashi Mitsui Tower
所在地|東京都中央区日本橋室町2-1-1 ![]()
建築主|三井不動産 千疋屋総本店
述床面積|130,752.26m2
階数・構造|地上38階 地下4階、S造 SRC造 一部RC造
設計体制|デザインアーキテクト/シーザー・ペリ&アソシエーツ、設計監理/日本設計
受賞|グッドデザイン賞、BCS賞
撮影|川澄建築写真事務所、三輪晃久写真研究所
70年前にトローブリッジ・アンド・リヴィングストンにより設計され、重要文化財として指定された三井本館に隣接する新館計画である。思考の原点は、この偉大な歴史建造物が室町にもたらしてきた記憶、品位、誇りを受け継ぎ、さらなる発展へとつなげる意思である。この歴史建造物が保持している機能、プロポーション、リズム、形象、時が刻む風合い、といった側面のひとつひとつとの対話がこの建築を立ち上げていくことになる。銀行という閉じられた本館の機能は、新館のアトリウムという公共性の高い機能へと移行していく。ネオクラシズムのプロポーション原理を失わない透明性が達成される。

Office & Complex / 2002
用途|Office & Complex
完成年|2002
プロジェクト名|中之島三井ビルディング
Project name|Nakanoshima Mitsui Building
所在地|大阪市北区中之島3-3-3 ![]()
建築主|三井不動産
延床面積|71,326.97m2
階数・構造|地上31階 地下2階、RC造 SRC造 一部S造
設計体制|デザインアーキテクト/シーザー・ペリ&アソシエーツ、設計監理/日建設計
受賞|大阪まちなみ賞奨励賞、グッドデザイン賞、照明普及会賞
撮影|SS大阪
中之島三井ビルは関西地区における三井グループの拠点である。本計画は、東京・室町三井新館計画と同時に同じ建築家がデザインすることにより、距離をもつ2つのビルの関係、それから生まれる共時性の意義が模索された。
「水の都 大阪」の中で中之島はとりわけ水と緑にあふれている。江戸時代には蔵屋敷が立ち並び、交通の要所として、川の流れがこの街に豊かさをもたらしてきた。現在、水の流れは豊かな都市環境として人々に安らぎを与え、街路で賑わう人の流れは人間味あふれる街路空間を生み出すのである。この類いまれな恵まれた都市環境を生かし、さらなる魅力を引き出すことが重要となる。
新しいビジネス街である「キタ」と、古くからの商業・文化の中心である「ミナミ」を結ぶ都市軸を顕在化し南北への方向性を表現している。敷地西側は超高層ビルが計画されているため、強固な石の壁面に小さな窓をリズミカルに開けている。東側は14階建てのオフィスビルが至近距離にあるため、突き出た柱型によってお互いの見合いを軽減させている。

Office & Complex / 2001
用途|Office & Complex
完成年|2001
プロジェクト名|愛宕グリーンヒルズ
Project name|Atago Green Hills
所在地|東京都港区愛宕2-5 ![]()
建築主|森ビル
延床面積|(MORIタワー)86,570.11m2、(フォレストタワー)62,475.27m2
階数・構造|(MORIタワー)地上42階地下2階、(フォレストタワー)地上42階地下4階
設計体制|デザインアーキテクト/シーザー・ペリ&アソシエーツ、設計監理/森ビル+入江三宅設計事務所
受賞|ULI 2003 Awarad for Excellence
撮影|川澄建築写真事務所
開発地域である愛宕山は海抜26mの小高い丘である。NHK放送博物館や徳川家ゆかりの愛宕神社、青松寺などの寺院が点在し、文化的・歴史的にも貴重な場所である。青松寺という寺社建築をはさむ形で、事務所棟であるMORIタワーと、住宅棟のフォレストタワーの2本の超高層を配置する。この超高層から威圧感を拭うこと、そして青松寺という愛宕山の長い歴史の一端を担ってきた寺院への敬意が、開花を待つ蓮のつぼみを連想させるタワーのデザインを決定付けている。
天空に滑り込むような頂部のデザインと壁面をセットバックすることで空に抜けていく印象は、さらなる広がりをもつ。

Office & Complex / 2001
用途|Office & Complex
完成年|2001
プロジェクト名|NHK大阪放送会館・大阪歴史博物館
Project name|NHK Osaka Broadcasting Station and Osaka Museum of History
所在地|大阪市中央区大手前4-1-20 ![]()
建築主|大阪市 日本放送協会
延床面積|90,026.41m2
階数・構造|地下3階 地上18階、S造 SRC造
設計体制|日本設計・NTT-F・シーザー・ペリ共同企業体+NHK技術局開発センター+大阪市住宅局営繕部
受賞|大阪まちなみ賞市長賞
撮影|SS大阪、川澄建築写真事務所、稲住写真工房
NHKの放送会館と、市立の歴史博物館が一体の複合施設として計画されたものである。この地域では大阪の歴史的ルーツとされている難波宮の遺構が確認されており、この遺構群の軸線に合わせて建物を配置している。また、紡錘型の博物館は約45度向きを変え、大阪城天守閣に軸線を向けることによって歴史的建築と現代建築の織り込みを意図している。球体の皮膜を持つアトリウムは、ふたつの建物がジョイントする空間であり、ホール、BKプラザ、カフェなどの施設が面することによって数多くの人が集まる共有空間として機能する。両建物に、視覚的にも構造的にも緩やかに接続するように、軽く、薄くし、内部からの視線の透過、地面から天空への連続を実現している。夕刻となるとその皮膜は姿を消し、アトリウム内のアクティビティが浮かびあがる。

Office & Complex / 1995
用途|Office & Complex
完成年|1995
プロジェクト名|NTT新宿本社ビル(現NTT東日本本社)
Project name|NTT Shinjuku Headquarters
所在地|東京都新宿区西新宿3-19-2 ![]()
建築主|日本電信電話
延床面積|84,781.27m2
階数・構造|地上30階 地下5階、S造 SRC造 RC造
設計体制|シーザー・ペリアンド山下アソシエイテッドアーキテクツ、監修/エヌ・ティ・ティファシリティーズ
受賞|AIAコネチカットデザイン賞、グッドデザイン賞
撮影|門馬金昭
建築は、内部からの機能的要求、そして都市の一部としての役割を担う為の外部からの要求、この2つのバランスされた緊張関係がぎりぎりの地点で均衡を保つこととなる。
都市における様々な必然的制約、電波、ビル風対策、将来の高速道路計画がこの建物の配置・形態に影響を与えている。扇形の平面形状の高層棟や、弧を描く低層部の形状が生まれたのはその結果である。執務空間の背後にコア機能を配し、オフィス内部からは新宿中心部、皇居方面に向けて眺望が開けるように計画している。
新宿の街は林立する超高層ビルによって縦の分節された独特のイメージやスケール感を持っている。山手通りに面する南西側外観の階段室、EVなどの縦シャフトによってボリュームを分節した表現はこうした都市のイメージを継承する。シンプルで力強い形態の高層棟に対して低層棟を高速道路から一定の距離を隔てて配置し、建物と道路との狭間を快適な空間にしつらえる。低層棟の外壁には暖かみのあるミネソタ石をテクスチャーのある仕上げで使用し、建物へ人を迎え入れるフレンドリーさを作り出すと同時に、街路空間に色彩を導入し街にアイデンティティーを生み出す。
