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オウカス 浦和針ヶ谷

OUKAS Urawa Harigaya

住宅型有料老人ホーム / 2025年

用途 住宅型有料老人ホーム
業務内容 Architecture / Landscape / Interior
クライアント 野村不動産株式会社
設計体制 デザイン監修:光井純&アソシエーツ建築設計事務所
実施設計:野村建設工業株式会社
施工 野村建設工業株式会社
延床面積 8,574.88㎡  
階数・構造 6F, RC造
所在地 埼玉県さいたま市浦和区針ヶ谷一丁目2番11号
撮影 株式会社エスエス

軒下に出会い、庭に憩うシニアレジデンス

敷地はさいたま市の中でも、宿場町への往来で栄えた旧中山道に近接した場所に位置している。宿場町として栄えた浦和は豊かな自然の中での交流が育まれ、人と緑の関係性が大切にされてきたことから、本計画はランドスケープ/中庭を中心とした住人同士の交流の場を目指した。

中庭を囲うようにエントランスホール・ラウンジ・ダイニング・応接室・EVホール・廊下をL字に配置することで、さまざまな場所から中庭の緑を介しながら人々の賑わいを感じることが出来る計画とした。また、長い時間を建物内で過ごすシニアレジデンスにおいて、室内から四季折々の植栽の変化を楽しむ空間は非常に重要となる。ひときわ大きな金木犀は本計画以前から敷地内に植わっていた樹齢30年の既存樹であり、土地の歴史を継承するシンボルとして移植・保存を行った。

交流の中心となる中庭を「緑陰の住処」と捉え、居住者に利用してもらう工夫も随所に凝らした。植栽豊かな散歩道を張り巡らせた他、菜園も設け庭での活動を楽しんでもらえるよう計画した。更には日差しや雨を避けられる東屋を設け、屋外での団欒などのアクティビティの拠点として気軽に庭へ出て頂くきっかけを生み出している。また、線路や道路が近接する敷地環境にも配慮し、中庭の世界観を創出する為に和モダンの意匠を施した特注フェンスを設けるなど細やかなデザインを行った。

共用部インテリアでは、居住者の日常の動線の中で自然な出会いと交流が生まれる空間構成を目指した。豊かな緑を有する庭をめでるように主動線を巡らせ、各機能が配されている。人々が集う軒下の連なりをイメージしたデザインを施し、居住者が日々の生活の中で軒空間のもと出会う楽しさを享受できる仕掛けとしている。

建物外観は、かつて中山道の宿場町に見られた木造建物の軒の連なりを想起させる水平基調のデザインとしている。外観全体は和を感じる落ち着いたグレー色を基調とし、1階の庇には木目調のパネル、2階以上のバルコニーの軒には木調塗装と化粧目地を施すことで、木の軒が連続する表情をつくり出している。さらに、バルコニー手摺下段には高さに変化を持たせた水平ルーバーを取り入れることで外観にモダンな表情を与えている。通りからの顔となる建物妻面には素材のテクスチャを感じさせる2種類のボーダータイルを用い、陰影のある豊かなファサードを創り出した。

歴史の記憶を受け継ぎながら、この地でのこれからの暮らしの中で新たな出会いが紡がれていく場となることを願っている。

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