PREMIST Shirakabe
用途 | Residential |
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業務内容 | Architecture / Interior |
クライアント | 大和ハウス工業株式会社 |
設計体制 | 基本設計・デザイン監修:光井純&アソシエーツ建築設計事務所 設計・監理:柴山コンサルタント株式会社 |
施工 | 共立建設株式会社 |
延床面積 | 3.327.38㎡ |
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階数・構造 | 6F/B1F, RC造 |
所在地 | 愛知県名古屋市東区白壁4丁目36番他(地番) |
撮影 | 株式会社エスエス |
屋敷景観の「継承」と次世代に継ぐ「新たな風景の創出」
江戸期の地割と武家屋敷の風情を今に伝える「町並み保存地区」に計画された全14戸の集合住宅である。名古屋市東区白壁の歴史は名古屋城築城時の清洲越に始まり、武家屋敷の白塗りの高塀は「白壁」という地名の由来となっている。
本計画では地域に根ざした文脈を丁寧に読み解き「門・塀・緑」からなる屋敷景観を継承しつつ、現代の生活様式にふさわしい形での再構築を試みた。また、地域の象徴的存在である老舗料亭「か茂免」の向かいに位置することから、対面の関係を意識して辻の景観を徹底的につくり込むことが地域の景観形成にも寄与し、白壁筋全体の景観価値の向上に繋がると考えた。
三州瓦を用いた門や白壁の高塀、内外を貫く庵治石の大壁、木目調の軒天井、そして水平性を強調する金属製の二重庇など、日本の伝統素材と現代的なディテールが調和した意匠により、時を経ても色褪せない、普遍的な魅力を湛えた屋敷景観となることを目指した。白壁筋に南面するバルコニーからは木目調のフレームに切り取られた料亭の庭の借景が絵画のように広がり、その景観は最上階ではヒマラヤスギと空を借景に、より雄大な眺望へと変化する。この地に根差した歴史や文化、風景を取り入れ、職人の手仕事が息づく空間は、日常の暮らし中に穏やかで上質な特別感をもたらしている。
住宅が単に住まいとしての機能に留まらず、地域と共に「時代を超えて継承されていく街の風景」となるような、永く愛される住まいのあり方を探求した。
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