パティーナ大阪

Patina Osaka

Hotel / 2025

用途 Hotel
業務内容 Architecture
クライアント NTT都市開発株式会社
設計体制 デザイン監修:光井純&アソシエーツ建築設計事務所(外装)
基本設計・実施設計監修:株式会社NTTファシリティーズ
実施設計・監理:株式会社竹中工務店
施工 株式会社竹中工務店
延床面積 38,940㎡
階数・構造 20F/B3F, S造/一部SRC造
所在地 大阪府大阪市中央区馬場町3番91号
撮影 株式会社フォワードストローク

唯一無二の眺望が広がる特別な場所

北側に大阪城公園、西側および南側に難波宮跡公園を臨む立地に建つ外資系ホテルの計画である。大阪城公園は城を中心とした悠久の歴史を感じさせる緑溢れる公園であり、難波宮跡公園は難波宮跡の歴史的遺構が復元された広場となっている。それらの歴史的な史跡を南北に臨む立地のため周辺には高い建物が少なく、唯一無二の眺望が広がる特別な場所である。本ホテルが大阪城天守閣の真正面に位置していることに配慮し、緑豊かな周辺環境の中に静かに佇む外観デザインを検討し、シンメトリーデザインである天守閣と対峙しないものとした。

Low-Eガラスのカーテンウォールによってシンプルでありながらバルコニーやテラスなどの建物の機能と呼応させた変化のある外観デザインを実現している。また高さを変えながらスパイラル状に展開するボリュームを考え、都市景観に動きを与えている。1階の車寄せでは、大阪城の城壁にも用いられた瀬戸内産の花崗岩の乱積みで仕上げた陰影のある壁面がゲストを迎える。バンケット、チャペル、プールなどの共用機能・機械室を有する1~5階の低層部には緑化されたテラスを配置し、周辺の緑と連続させた。緑化テラスは凸凹のある平面形状と、1階から5階に向けて徐々に張り出しを小さくするという高さ方向でもデザインに変化をつくっている。客室フロア・機械室を有する6~18階の中層部には、室内から周辺の眺望を最大限確保できるよう、フルハイトのガラスを用いている。ホテル全体の外観を4つのボリュームに分割し鉛直の方向性を強調させると同時に、分節により陰影が生み出されることによって周辺のスケールとの調和を実現した。レストランやレセプション機能が集まる19階と20階の高層部には2つのテラスが設けられている。19階北側のテラスには大阪城公園を背景に、ゲストの目を楽しませるもみじが植えられている。20階北西角にはバー利用のテラスが設けられ、その上部にはキャノピーが設置される。

大阪城公園周辺の素晴らしい景色が眼下に広がるこの場所は、遠景からでもその素晴らしい眺望を望む憧れの場所を想起するデザインとしている。

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