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海外視察 オースティン・カンクン・リビエラマヤ・ニューヨーク

今回の海外視察レポートはスタッフ阿部よりお送りします。

今回は“より高次元な付加価値を生み出すデザインとはなにか”という主題をもとに、

・街に魅力を生み出す固有の開発
・ハイグレードなレジデンスやホテル、エンターテイメントなど、唯一無二の空間/体験
・IT社会における多種多様な仕組みやサービス

といった観点で視察先を選定し、多様な事例を見てきました。

IT強者テキサス

「テキサス」と聞いたとき、何を思い浮かべるでしょうか。荒野にサボテン、カウボーイに西部劇、などが一般的かと思います。しかし、意外にもIT企業が集積している都市がいくつもあるのです。テキサス州は企業法人税の優遇や人材リソース、不動産価格などの利点から経済発展が著しいです。そんなテキサス州のオースティンをご紹介します。

日本からヒューストンへ飛行機で向かい、そこから車で西に3時間でたどり着きます。

  • オースティンへ向かう車窓。ひたすら直線 

  • 途中で停められるハプニング(特に何もなかったです)

オースティンは「第2のポートランド」とも呼ばれており、Appleの新キャンパス予定地(2022年オープン予定)だったり、Googleの拠点があったり、IT企業が数多く存在します。また、音楽の街としても知られ、豊かな自然も相まって、経済的、文化的な魅力ある街として認識されています。

 

〈先進的な試み〉

まず街に来ると目につくのがこちらの乗り物。シェアサイクルの電動キックボード版です。

  • 決まった置き場が無く、街にあふれるキックボード

  • 至る所で利用している人が見受けられます

専用のアプリで使用でき、時間単位で課金されてゆく仕組みです。乗り捨てOKでとても簡単に使用できます。操作はボタン一つで、そこそこスピードも出てとても便利だと感じました。アメリカの移動サービスではUberやLyftが主流ですが、ここオースティンではキックボードの利用者が非常に多く、地域によって異なるサービスが展開されている所にアメリカの多様性を感じます。

 

〈音楽の街〉

オースティンは音楽の街として知られ、ライブミュージックが世界的に有名です。街を歩いていると、いたるところから音楽が聞こえてきてとても楽しげな雰囲気がにじみ出ています。(写真で伝わらないのが残念・・・)
特に6th Street と呼ばれる通りには様々なライブハウスやバーなどが立ち並び、どこもかしこも窓がオープンなため歩いているだけでライブ会場にいるような雰囲気でした。独自の文化が、人や街に根付いており、昼間とはまた異なった表情を見せてくれます。

  • 2階のオープンテラスからも流れてくる音楽

  • 生演奏のためのステージ

〈身近な自然〉

オースティンの市街地周辺には大きな公園や、森、山、湖、州内最長のコロラド川があり、とても自然が豊かです。ただ見るだけの自然ではなく、ボートに乗ったりアクティビティを楽しめるのが特徴的です。

  • ジルカーメトロポリタンパークから見る市街地 

  • 天然の湧水を使ったプール (引用:https://www.austintexas.org/listings/barton-springs-pool/4687/)

公園には大きな広場だけでなく、自然の湧水を使ったプールもありました。私が訪れたこの日は気温35度、みんなとても気持ち良さそうに泳いでいました。都市部と自然が近接してる街はとても魅力的だと改めて感じました。

その後は次の目的地に向かうためヒューストンへ。
次は、メキシコへ向かいます。

世界有数のリゾート、ユカタン半島

世界には数多くのリゾート地がありますが、その中でもメキシコのユカタン半島北部にあるカンクンは世界有数のリゾート地です。今回訪れたのは、いわゆるカンクンホテルエリアの南に位置するリビエラマヤです。まだ知名度は低いですが、近年次々と新しいホテルができており、人気が高まっているエリアです。

 

〈近年注目のリビエラマヤエリア〉

まず訪れたのは、2018年にできたリゾートホテル『Haven Riviera Cancun』(ヘブン リビエラ カンクン)です。
始めに特筆すべきは訪れる人を待ち受ける広大な土地と、4kmに渡る非常に長いアプローチです。

  • 入口ゲート。ここからエントラスまで4kmも・・・

  • 出没注意の動物がメキシコならでは

このエリアでは、ホテルは幹線道に面してゲートを設け、そこでゲストをチェックするシステムでした。ゲートの先に見えるアプローチとまだ見ぬホテルへの期待感をもたせるのに有効です。
宿泊するゲスト以外が気軽にふらっと訪れるのは難しく、シティホテルと比較するとプライベート性が高いのが特徴です。リゾートホテルは、内部での世界観が非常に大事であるため、そういった対応がなされているのでは、と思いました。

  • マヤコバへの入口

  • 非常に巨大なホテルへのゲート

アプローチを経て、車寄せに到着すると、目に入るのは高さがある開放的なエントランスです。
エントランスには風除室が無く(温暖な気候ならでは!)、その先の海へと視線が抜け、到着したゲストの気持ちを一気に高めてくれます。また、車寄せから駐車場まではスタッフが運転行ってくれるので、ゲストは広大な敷地を歩く必要性や、BOH(※スタッフ用スペース)を見ることなくホテルの世界に没入することができます。

  • 開放的なエントランス

  • 後ろを振り向くと広大な自然

  • 廊下も開放的

  • 彩り豊かな植栽

部屋で特徴的だったのは半プライベートプールがあった点です。半プライベートとはどういうことかというと、プールは隣接する部屋と共有ということです。テラス部には壁がありますが、プールはつながっているため、なんと隣の部屋へアクセス可能です!日本では部屋続きのプールがあるのは完全プライベートのヴィラタイプが一般的なため、とても驚きました。

  • オーシャンビューもあいにくの天気

  • 隣の部屋と共有の半プライベートプール

インテリア空間は、館内の大部分がオープンエアーということもあり、内部にいながらも風や光を身体で感じることができました。仕上げには、粗い天然石や木など、外装に使うような素材がふんだんに使われており、内外が一体的に連続した空間となっていました。

  • プールその1 バー併設でお酒を飲みながら楽しめるプール

  • プールその2 砂浜のようなグラデーションを床に取り入れている

  • 大理石を大胆に使った高級感のあるコンシェルジュ

  • プールを見下ろすテラス席

ちなみに強くお勧めしたいのは、リゾート地に行く際は1人では行かないことです。館内を色々見て回っている時に楽しそうに過ごす家族やカップルを見て、ひしひしと寂しさを感じました。

次に紹介するのは『Nizuc Resort & Spa』(ニズーク リゾート & スパ)です。
12万㎡の広大な敷地、274室の全室スイート、6つのレストラン、計3000㎡のスパ、コンベンションホールなどを有するホテルです。

  • 別世界への入口を感じさせるエントランス

  • 豊かな自然に囲まれたホテル全景 (引用:https//www.booking.comhotelmxnizuc-resort-amp-spa.ja.html)

車寄せからエントランスに向かうと、こちらのホテルも風除室は無くオープンエアーのインテリア空間がお出迎えしてくれます。歩みを進めるとエントランスに面して水景と均等に並んだ樹木の風景が眼前に広がります。建具は開閉可能になっており、天候によってコントロールしているとのことでした。

  • 建具を動かすことで見える水景

  • 火とライトアップによる夜の水景の演出

  • カウンター背面はホテルロゴをあしらったデザイン

  • 素材感があるインテリア空間

客室の天井高さは非常に高く、目測で3.0m程度あり、バルコニーの軒が外側に向かって高くなるよう勾配がつけられているため、部屋からの開放感が非常にあるデザインとなっています。バルコニーからは眼前に海と森が広がり、沈んでいく夕日がとても綺麗でした。

  • 外に向かって軒が高くなっている天井高さのある客室

  • バルコニーからの夕日が綺麗な景色

今回は2つのホテルを取り上げて紹介しましたが、どちらもホテルを拠点として遊ぶのではなく、いわゆる『ディスティネーションホテル』として、そこに泊まりに来ることを目的として人々が訪れるような、そんなホテルだと感じました。

リゾート地に相応しい気持ちの良い開放感とおもてなしの空間に後ろ髪を引かれながら、ニューヨークへ向かいます。

最先端の街ニューヨーク

ニューヨークは言わずと知れた、世界のトレンドが発信される最先端の街の1つです。デザインにおいても同様で、常に成長し、新しいものを生み続けています。ニューヨークを1つのテーマで語るのは難しいため、ここでは幾つかのテーマに分けてお送りします。

 

〈大規模開発〉

ニューヨークは日々発展し続けています。過去のニューヨークレポートとはまた異なった姿のニューヨークをお楽しみください。
何といっても一番の目玉は2019年にオープンしたハドソンヤード。開発の中心部には、トーマス・ヘザウィックがデザインしたVesselがあります。構成のルール自体はシンプルですが、立体的な変化によって動線が交差し、複雑で迷路のような独特の形ができあがっています。こちらを中心に超高層棟、イベントホール、商業施設が取り囲んでおり、ハイラインと接続していることも相まって昼夜問わず大変な賑わいでした。

  • Vessel

  • Vesselを囲む超高層

  • Vesselを囲む超高層

〈様々なコンセプトのデザイン〉

ニューヨークでは様々なコンセプトの試みが行われています。その中で面白いと感じたものをダイジェスト的に紹介してゆきます。

共用部をリビングとして使う『Citizn M Hotel』。ホテルの客室はコンパクトながら色使いや建具などが、かわいらしい雰囲気でした。客室をコンパクトにすることで、1階、地下1階にあるカフェのようなバーのようなラウンジのようなリビングのようなコワーキングスペースのような空間を充実させています。ここでは24時間色々な人が寛いだり、コーヒーやお酒を楽しんだり仕事をしたり、多様な風景を見ることができました。

  • ポップなデザインの客室

  • 1階からの見下ろし 段々のスペースがユニーク 左端には絵を照らすゴリラ

次に見てきたのは、製紙工場をリノベーションしたその名も『Paper Factory Hotel』(そのまんま)。

  • 客室廊下。用途の違いによるスパンの差が現れる

  • エントランス待合

  • 工場時代の外壁が残る

工場という用途がホテルに生まれ変わることで、客室には似つかわしくない天井や構造の表しや、用途ごとに求められるスパンの違いによって客室廊下に柱が落ちて来るなど、面白いことが色々起きていました。

ニューヨークのコンセプトホテルについては、スタッフの全が過去に書いたレポートもありますので、ぜひチェックしてみて下さい!
https://www.jma.co.jp/2019/01/newyork-2/

今度は店舗に移って、ファッションブランド『Supleme』の店舗。
この店舗は人気スポットとして知られるBrooklynにあるのですが、なんと中にスケボーのセクションがあります!
(そして普通に使われていました)シェアリングエコノミーが盛んなアメリカでは普通に受け入れられるのでしょうか。

  • 入口側には服や帽子が陳列

  • 後ろを振り返ると普通のお店

最後は、無人店舗『Amazon GO』。無人でレジも無いと話題になった店舗に行ってきました。
実際には無人ではなく数名のスタッフがいます。試しに登録をして、買い物をしてみましたがきちんと会計ができていました。こういったシームレスな行動がハードや人間の振る舞いにどういった影響を与えてゆくのか今後の発展がとても楽しみです。

  • 出入りはゲートで管理

  • 店内には無数のカメラ

ニューヨークは本当にいろいろなことがすさまじいスピードで同時並行で行われており、非常に刺激的でアイデアにあふれる街だと再認識しました。
まだまだ見たいものがありますが、これにて視察の全旅程が終了です。

おわりに

IT・文化・自然が共存するオースティン、非日常の世界観を提供するリゾート地カンクン、リビエラマヤ、最先端の多様なモノ・コトが共存するニューヨーク。
今回の視察を通して、世界の街や建築においての独自性や特別感が生む多様な魅力を発見することができました。

豊かな自然の持つ魅力とそれを十二分に引き出した建築やインテリアの素晴らしさ、様々なIT技術を駆使することによって生まれる新たなアイデアがもたらす街や人々への影響など、学んだことを今後のプロジェクトに生かしていきたいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。次回のレポートもお楽しみに!

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