Jun Mitsui & Associates Inc. Architects|Pelli Clarke Pelli Architects Japan, Inc.

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Staff report01/12/2010


海外視察2010 パリ・ロンドンレポート 第一回

パリ 2010.08.28-09.01

初回のコペンハーゲン・オスロレポートを引き継いで、第二弾の海外視察レポートをスタッフの緖方よりお伝えします。
2010年夏、水辺とともにある街の視察を行うために、仏パリと、英ロンドンへ出掛けました。この二大都市は、セーヌ川とテムズ川という水景と共に歴史を重ね、繁栄してきた都市です。今回の視察では、両都市の水辺をひたすら歩きながら、「観光」という視点だけではない、その街で暮らす市民の日常の風景を感じてきました。
それでは、早速仏パリのレポートをお届けいたします。

フランスの首都パリは、セーヌ川の中州にあるシテ島を起源として現在に至ります。セーヌ川およびその河岸はパリの観光の中心で、エッフェル塔やコンコルド広場をはじめ多数の美術館が存在しています。河岸は人通りの絶えない、活気にあふれた緑ある空間となっています。水辺には多数のベンチが設けられ、階段等の段差さえあれば人々はそこに腰掛けて語らい、川や対岸の街並みを眺めています。そこには日常に根ざした風景がありました。

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観光地を離れたセーヌ川ではまた違った風景が見えてきます。観光客ではなく、地元の方々が日常的に利用する水辺のレストランや広場。そこには、生活の中に水辺がしっかりと根付いているのが感じられます。

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パリに暮らす人々がどんな風に水辺の日常生活を楽しんでいるのか、より深く観察する為に、セーヌ川以外にもバスティーユからヴィレット公園まで運河クルーズに出掛けました。住宅街を抜ける運河の水辺にも、人々の姿を多くみることができます。そこには、日本の水辺ではなかなかみることのできない日々の生活に根ざした活気が垣間見えます。

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観光客も住民も気軽に近寄って、座れて、佇める緑溢れる水辺が随所にみられるパリ。観光地も住宅地もそれぞれ水景とうまく向き合っている様子をうかがうことができました。歴史や文化等が違えど、水景に背を向けて開発してきた日本とは根本的に水との向き合い方が違うように感じます。


次回は、ロンドン・テムズ川を中心に歩いてきたレポートをお送りします。 お楽しみに!


Text and photo by Hirohisa Ogata