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日本橋三井タワー、三井二号館 改修

Nihonbashi Mitsui Tower, Mitsui Building No.2 Renovation

Office, Hotel, Retail / 2020

用途 Office, Hotel, Retail
業務内容 Architecture / Landscape
クライアント 三井不動産株式会社
設計体制 デザイン監修(外装、ランドスケープ):ペリ クラーク ペリ アーキテクツ ジャパン, 設計・監理:鹿島建設株式会社, 三井住友建設株式会社
施工 鹿島建設株式会社, 三井住友建設株式会社
延床面積 (タワー)133,727.20㎡, (街区全体)194,309.89㎡
階数・構造 39F/B4F/PH1F, S造/SRC造/一部RC造
所在地 東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号
撮影 黒住直臣

歴史を継承しながら、街に一体的な賑わいを創出

近年、東京駅から日本橋周辺での開発が盛んに進められている。中でも本計画「日本橋三井タワー・三井二号館 改修」は歴史を継承しながらも、個々の建物の賑わいを連続させ街に一体性を生み出す重要な役割を担っている。日本橋三井タワーならび三井二号館は隣地北側に日本橋室町三井タワーが建設されたことで、それまでバックヤード機能も兼ねていた北側を日本橋室町三井タワーのアトリウム空間と連続する憩いの場として生まれ変わらせることが求められた。また、上記に加え、三井二号館は日本銀行本店と三井本館に隣接する建物として歴史と風格を感じさせながら、低層を新たな商業施設とすることを求められた。

日本橋三井室町タワーにも展開された【日本橋三井タワーの外構床パターンの特徴である「そろばん柄」】を三井二号館まで引き込み、3街区が一体感ある空間となるよう外構デザインを連続させた。日本橋三井タワーの北側にはテナントが新設され、飲食物を外のテラスでも楽しめるよう憩いの場を設けた。Wi-Fi環境も整備されたテラスは、緑によって通りからの視線を適度に遮り、休憩したりPCを広げたり心地よく滞在しやすい場所となっている。2層吹抜けの北側回廊は、壁面の燻風塗装のパネルとペンダント照明により北側特有の暗がりを楽しめる空間に設えた。三井二号館の低層部では新設されるテナントの視認性を高めるともに隣接するアトリウムと一体感ある解放的な空間にするため、北側回廊1階の柱を一部取り除くという大胆な試みを行った。テナント前の空間を広げ、飲食可能な屋外家具のエリアを設けた事で、街とテナントの境を緩やかにし街の歴史や季節や時間で変化する賑わいを楽しめるテラス席に生まれ変わった。

日本橋という長い歴史を感じさせる街の中で、荘厳さだけではない、移りゆく街の多様な役割や表情の変化を楽しめる場所というのは益々重要になっている。改修だからこそ出来る、時代を横断したデザインの新たな可能性を示すことが出来たのではないかと思っている。

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