Park City Musashikoyama The Tower
用途 | Residential, Retail, Hall |
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業務内容 | Architecture / Landscape / Interior |
クライアント | 三井不動産レジデンシャル株式会社 旭化成不動産レジデンス株式会社 |
設計体制 | デザイン監修(外観・外構・インテリア共用部・照明計画):光井純&アソシエーツ建築設計事務所、設計・監理:株式会社日本設計 |
施工 | 鹿島建設株式会社 |
延床面積 | 75,000.01㎡ |
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階数・構造 | 41F/B2F, RC造一部S造 |
所在地 | 東京都品川区小山3-196-1 |
撮影 | 黒住直臣 |
このプロジェクトは、東急目黒線武蔵小山駅を降りて目の前の敷地に位置しており、住居環境と商業施設、そして広場空間がコンパクトに一体となった駅前再開発である。タワーを駅に対して斜めに構え、駅を向く角を削ることで正面性をつくり、多方面から異なるファサードに見えるよう、素材や陰影で変化つけた。外観デザインはアースカラーを採用し、上品でありながら親しみやすさのある印象とし、ファサードから頂部を一体的にデザインすることで、地域の新たなランドマークとなることを目指した。
低層商業棟は、人々を出迎え、駅に向けてハの字型に開かれた建物の形状と、正面から見て左右曲がり角に設えたガラスのボックス(メダリオン)、センペルセコイヤの列植がゲートとなり、奥へと続く扇状の広場空間へと導く。広場は近隣の商店街を取り込んだ回遊性のある街並み形成における要であり、多様な地域活動に対応できるフレキシブルな空間とした。商業棟は、広場を見下ろせるように段丘状にし、テラスの植栽、オーニング(庇)、パラソルやテーブルによって、賑わいを創出した。
住宅棟タワーへの導きは、駅前広場の賑わいから徐々にプライベートシーンに向かう生活動線を、ランドスケープデザインによる風景の穏やかな切り替えとつなぎにより演出した。エントランスには、水盤、アート、竹・常緑・季節を感じさせる緑による創り込みの庭を設え、インテリアでは、木漏れ日や水面の揺らめきをエッチングガラス、モザイクタイル等の組合せによって表現した。心地良いプライベート感を高め、邸宅の玄関口を連想させるような風格ある空間となっている。
タワーの屋上は、360度の眺望が可能な回遊型スカイテラスとして居住者に開放される。テラスの一角には、人工芝を取りいれ、大人から子供までアクティブに楽しめる多様な場所を目指した。さらに照明計画は、ヒューマンスケールの細かな光の集積とし、洗練さと温かさをあわせ持つ光景とした。
街区全体が一つのまとまりを持ち、古き良き趣を残す武蔵小山の街に溶け込むことを願っている。
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