Premist Matsuyama Nibancho
用途 | Residential |
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業務内容 | Architecture / Landscape / Interior |
クライアント | 大和ハウス工業株式会社 |
設計体制 | デザイン監修:光井純&アソシエーツ建築設計事務所 設計監理:株式会社 ニュートピアプランニング |
施工 | 株式会社大京穴吹建設 |
延床面積 | 1,894.31㎡ |
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階数・構造 | 15F/B1F, RC造 |
所在地 | 愛媛県松山市二番町3丁目5-2 |
撮影 | 不明 |
松山の自然と文化に彩られた上質で個性あふれる住まい
このプロジェクトは松山市の中心部、松山城に非常に近い二番町エリアに位置する。かつて松山城下の武家屋敷街であった「二番町」は、現在では四国有数の賑わいと華やぎに満ちた街へと発展し、大街道商店街や城山公園に近接するこのエリアは、都市的な利便性と自然の潤いを兼ね備えた非常に魅力的な敷地である。
南北が道路に面し2棟構成の建物となることから、通りの違いによる多様性を設けつつ、一体開発としての一貫性をデザインすることを目指した。松山城側の歴史的な軸を意識した「重厚感のある、落ち着いた色調のデザイン」と、大街道商店街や松山市駅といった発展する現代生活の軸を意識した「白色を基調とした、軽やかで華やかなデザイン」という2つの都市軸を外観デザインに落とし込んだ。その結果、各通りからの見た目を左右する建物コーナーを軸とした外観デザインが生み出された。
外構には、周辺には見られない緑豊かな外部アプローチ空間と、敷地内部の専用庭を設けた。城山公園の緑との調和を意識しながら、松山にゆかりのある植物や味わいのある景石を配置。利便性の高い中心市街地にありながらも、四季の移ろいを日々の生活の中で感じられる、景趣豊かな空間をつくり上げた。そうした立地特性は、インテリア空間にも連続させている。エントランスホール内部と、大きな間口でつながる専用庭を連続的にデザインすることで、内部空間ならではの自然との関わりを日常的に感じられる、豊かな生活を演出した。
さらに、伝統民芸である伊予絣をモチーフにしたエッチングガラスを用いた自動ドアや、瀬戸内の海流やしまなみをモチーフとしたファブリックガラスを用いたアートウォールによって、地域に息づく文化をさりげなく日常のシークエンスの中に取り込んだ。
長年愛されるタイムレスデザインを基調としながら、松山二番町の稀有な立地特性を活かした「松山の自然と文化に彩られた」上質で個性あふれる住まいを実現できたのではないかと自負している。
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