PREMIST KAMIASAO
用途 | Residential |
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業務内容 | Architecture / Landscape / Interior |
クライアント | 大和ハウス工業株式会社 |
設計体制 | デザイン監修:光井純&アソシエーツ建築設計事務所、設計・監理:株式会社花岡都市建築設計 |
施工 | 青木あすなろ建設株式会社 |
延床面積 | 6,071.56㎡ |
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階数・構造 | 6F/B3F, RC造 |
所在地 | 神奈川県川崎市麻生区上麻生5-1087-407-10 |
撮影 | 黒住直臣 |
今回のプロジェクトにおいて目指したのは、丘と建築とが一体となった風景をつくることである。建物単体で発想するのではなく、土地の特性や丘の表情を建物デザインに重ねることで、ヨーロッパの郊外の風景のように、100年先のこの場所を見据えながら、新しい風景の起点となるデザインを追求した。
北側のメインエントランスでは、駅から坂を登って帰ってくる住まい手を優しく手招きして迎えるようなL字型のフレームを設け、上部のもう一つのL字型フレームと重なって、住まい手に高揚感を抱かせる印象的な見上げの表情をつくった。
擁壁の上に位置するエントランスホールでは、吹き抜けのガラスファサードが丘の開放感を想起させると同時に、周辺からの見上げの視線も意識し、天井には雲をイメージした曲線の重なる柔らかなデザインを採用し、住まい手の誇りとなるような、通りを歩く人も訪れたくなるような演出を行っている。
斜面と接するファサードは、西棟・南棟ともに、アースカラーのタイル張りのフレームがあたかも丘から隆起してきたようなデザインとし、南棟北側の共用廊下側にも住宅としての表情が現れるように工夫すると同時に、二棟にデザイン的な連携を生み出した。さらに西棟の高層部と南側は、爽やかな白を基調としたボリュームで分節し、富士山や周辺の麻生川の桜などの眺望に恵まれた場所であることを投影したデザインとしている。
メインエントランスとは対象的に、サブエントランスでは周辺の住宅地のスケール感と調和し、植栽計画にも配慮しながら、ヒューマンスケールの路地を思わせる静かな印象の設えとした。共用部では、土地の物語が表現されたアートを多数配置することで、インテリアデザインでも場所の特性を表現することを意識している。
土地の特性を丁寧に読み解くことから生まれたデザインは、歳月と共によりこの場所の風景に溶け込み、新しい景観資源として愛され続けていくことを期待している。
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