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湯田温泉こんこんパーク

YUDA-ONSEN KONKONPARK

Public, Commercial, Restaurant / 2025

用途 Public, Commercial, Restaurant
業務内容 Architecture / Landscape / Interior / MONO-KOTO Design
クライアント 山口市
設計体制 設計・監理:光井純アンドアソシエーツ・大建設計共同企業体
施工 鴻城土建工業・西谷工務店・大和建設特定建設工事共同企業体
延床面積 3,904.69㎡ 
階数・構造 【交流棟】2F,S/RC造【温浴棟】1F, RC造
所在地 山口県山口市湯田温泉5丁目2番15号
撮影 黒住直臣

温泉の恵みと交流が生み出す、豊かな生活のための新しい拠点

JMAは2009年より山口県山口市湯田温泉のまちづくりに関わり、泉源施設「温泉舎(ゆのや)/2010年竣工」、湯田温泉観光回遊拠点施設「狐の足あと/2015年竣工」の設計に携わってきている。そのような縁の深い湯田温泉にて、“観光客のみならず、多世代が交流し、健康的に住み続けられる都市空間を形成すること”を目的とした取り組みの一環として、本施設「湯田温泉こんこんパーク」が整備された。 施設計画の検討にあたっては、市民ワークショップ、多様な分野の有識者との専門会議、地元小学生との遊具に関するワークショップなど、様々な方々と意見交換を行いながら進められ、地元の多世代にわたる方々との交流によって形作られていくプロセスが展開された。

デザインについては、これまでのまちづくりにおいて一貫して掲げてきた「湯田モダン」のスタイルを踏襲しつつ、健康で活気あふれるまちとして次世代へ発展的に引き継ぐため、「ココロオドル」をサブコンセプトとして新たに掲げた。その実践として、建物全体をあたかも「遊具」のように見立て、子供から大人まで多様な人々がそれぞれの居場所を見つけられる施設として計画している。

施設は中央に交流棟、廊下を介して温浴棟が配されている。交流棟のメインとなる全天候型の大屋根広場は、多目的広場として、マルシェやパブリックビューイングなどに活用できるほか、可動式の大型スライドドアを閉じることで、周辺住宅街への騒音に対する配慮も行いながら音楽イベントなどにも対応できる。交流棟にはほかにも、足湯に入りながら飲食が楽しめ、市のさまざまな見どころが紹介される温泉交流スペースや、山口市の文化のひとつである「もちまき」が行える「もちまきテラス」、貸室として利用できる3つの多目的室が設けられている。温浴棟には温泉街の拠点として、「森の湯」「空の湯」と呼ばれる趣の異なる2つの浴室と、2つの貸切風呂がある(うち1つにはバリアフリーに対応した昇降式の浴槽を備える)。屋外には、市民や観光客が気軽に立ち寄れるスペースとして、噴水広場や湯田温泉を象徴する「白狐」をモチーフとした大型遊具がシンボルとなり、その傍らには足湯を備えた芝生広場がある。交流棟2階には、インクルーシブ遊具やハーブガーデン、壁面いっぱいにお絵描きができるスペースなどを備えたテラスが広がり、敷地南西角に設けられた大階段により、周囲のまちと連続して回遊できる場所となっている。

2009年にまちづくりガイドラインを策定してから16年余りが経つが、本施設が多くの人々に活用されることにより、「湯田モダン」のスタイルがさらに醸成され、未来へと継承されていくことを願っている。

参考:
湯田温泉こんこんパーク公式サイト(山口市)

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