くすかぜ広場・ARKS

Kusukaze Square (ARKS)

Square / 2022

用途 Square
業務内容 Architecture
クライアント 佐賀県
設計体制 設計・監理:光井純&アソシエーツ建築設計事務所・三原設計共同企業体
施工 宮地建設株式会社
延床面積 (施設1)152.03㎡/(施設2)64.78㎡/(施設3)173.84㎡
階数・構造 1F, W造/S造
所在地 佐賀県佐賀市松原一丁目1番1号
撮影 針金建築写真

歩くことの楽しさを県全体に発信する広場

くすかぜ広場は佐賀県庁の正面に位置し、文化・芸術施設が集積する城内エリアと佐賀市中心市街地の結節点に位置する。今回の再整備にあたり、「歩こう。佐賀県」というキャッチフレーズのもと、県が推進する”歩くライフスタイル”の拠点として、周辺のまち歩きのスタート/ゴール地点となると同時に、歩くことの楽しさを県全体に発信する広場の実現を目指した。

施設全体は木造平屋建ての飲食施設と展示施設の2棟の上に鉄骨造の大屋根を架け、一体化させた構成となっている。3棟の建物をそれぞれ建築基準法の4号建築物として設計し、木造の建物を在来工法で施工可能な規格とすることで、設計から約1年という短期間で完成させた。

県の新しい顔として遠景からも目を引くシンボル性の高いデザインを目指し、三角形を組み合わせた大屋根では鉄骨造の特長を活かしたダイナミックなスケール感を創り出した。大屋根のモチーフは遠景に見える山並みや、長崎街道沿いに見られる「のこぎり型家並み」であり、それらを立体的に展開することを試みた。佐賀の風土や歴史を取り入れることで、この場所ならではの県民に愛着を持ってもらえるデザインになったと自負している。

配置計画では広場の西側に建物を寄せることで、あたかも大屋根が中央の芝生広場を抱き込むような印象を与えている。県の伝統工芸品である鹿島錦の織物パターンがモチーフの園路に沿って歩くと、のこぎりの歯のようにジグザクに配置された飲食・展示施設に誘われていく。この園路は敷地南側の通りと東側の通りとをつなぐパスにもなっており、広場から街全体へとつなげることで、新たな回遊性も生み出している。

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