狐の足あと

Kitsune no Ashi Ato

Public, Commercial, Restaurant / 2015

用途 Public, Commercial, Restaurant
業務内容 Architecture / Landscape / Interior
クライアント 山口市観光課
設計体制 設計・監理/山口市建築課+光井純&アソシエーツ建築設計事務所
施工 鴻城土建工業株式会社
延床面積 496.79㎡
階数・構造 2F, S造(建築本体)/木造(外構上屋)
所在地 山口県山口市湯田温泉2-1-3
撮影 黒住直臣
Award 中国建築文化賞(2020)

プロジェクトについて

「狐の足あと」は、山口市湯田温泉に建つ観光回遊の拠点となる施設である。地域全体の「まちづくり」という観点から、山口市と共に作成したマスタープラン・ガイドラインに則ったデザインを行ったプロジェクトである。我々は、温泉情緒が感じられ、統一感のあるまちなみをつくる規範となることを目指した。そして、湯田温泉の温泉文化が最も開花していた昭和初期の記憶を大切にしながら、現代が持つ新たな都市的な賑わいを融合させた「湯田モダン」というスタイルを提案し、昔ながらの素材と現代的な素材、職人の技と現代の技術の融合などによって実現している。

外装は、周囲を取り囲む山並みや、市内にある力強い渓谷の風景にインスピレーションを受けながら、壁面や屋根の形状に特徴を持たせ、新たな街のシンボルとしてふさわしいダイナミックな佇まいを創出している。内装には、山口産の木材や土壁といった自然素材を随所に使用し、この土地ならではの自然のぬくもりが感じられる空間となっている。外構については、四季折々の彩りを演出する植栽や、自然の力強さを感じさせる石組みの中に、建物デザインと呼応したダイナミックな形状の上屋を配置し、新しい風景を生み出している。

施設では、屋外の自然に囲まれながら楽しめる「四季の湯」、カフェに隣接し庭を眺めながら楽しめる「窓辺の湯」、別棟で中原中也の詩をもとにした音楽を聴きながら楽しめる「言音の湯」の3種類の足湯が体験できる。また地酒が飲めるカフェや多用途スペースも併設し、地元の歴史や文化、観光スポットや食材を紹介するなど、様々なイベントにも使用されている。

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