H.U. Bioness Complex

laboratory, hall, restaurant, R&D, Office / 2020(2022年春稼働)

用途 laboratory, hall, restaurant, R&D, Office
業務内容 Urban Design + Planning / Architecture / Landscape / Interior / MONO-KOTO Design
クライアント H.U.グループホールディングス株式会社
設計体制 マスタープラン, デザイン監修:光井純&アソシエーツ建築設計事務所
PM/CM:株式会社山下PMC
ラボ棟(LB)/R&D棟(RD):株式会社大林組一級建築士事務所
ブランディングゾーン(BR):大和ハウス工業株式会社東京一級建築士事務所
施工 LB/RD:株式会社大林組
BR:大和ハウス工業株式会社
延床面積 72,100.00㎡
階数・構造 LB:4F/S造, RD:5F/S造, BR:2F/S造
所在地 東京都あきる野市渕上50番地
撮影 黒住直臣, 株式会社ITイメージング, 株式会社エスエス

医療検査と研究の”まち”「Biophilic Village」

本計画は受託臨床検査事業・臨床検査薬事業・滅菌関連事業など、ヘルスケア業界の第一線で活躍するH.U.ホールディングスの新たな研究拠点である。東京都あきる野市の12万㎡におよぶ広大な敷地に、 医療検査と研究の”まち”、「Biophilic Village(バイオフィリックヴィレッジ)」をデザインした。「Biophilia(バイオフィリア)」とは「バイオ=生命・生き物・自然」と「フィリア=愛好・趣味」を合わせた造語で、人が自然と交わりたいと望む本能的・遺伝的な欲求があるという概念である。自然と関わることで働く人々の豊かな発想を促し、作業効率の向上を図ることが出来る、快適な環境を創造した。

施設はラボ棟(受託検査ラボラトリー)、R&D棟(研究開発棟)、厚生棟、管理棟の4棟からなる。長さ170mもの巨大なラボ棟の圧迫感を軽減する為、温かみのある5色のパネルパターンで彩り、さらにメタリック塗装とすることで光によって刻々と変化する表情に富んだデザインとした。また、機能が異なる4棟の一体感や全体ブランディングの為、同様のデザイン工夫を全施設に展開した。敷地の中心に設えた中庭”バイオフィリックガーデン”を囲うよう4棟を配し、各棟を回廊によって結んだ。人々が動き回る回廊を神経回路のように捉え、神経細胞の接合部位で情報伝達を担う”シナプス”のように、働く人々が日々情報を共有し、交流、刺激し合える場所となるよう目指した。回廊内には展示スペースやレストラン空間、休憩スペースを設けた。ガーデンを囲う平面計画、芝生と連続したかのようなグリーンのカーペット、天井と連続した庇により、ガーデンの中を散策するかのような内外一体デザインの回廊空間とした。施設の要となる”バイオフィリックガーデン”は、「ヒポクラテスの木」を中心に「医療や健康に関わる樹木」や「音や動きでリフレッシュを促す水景」、「季節を彩る植栽」によって構成し、季節や時間の移ろいを感じることができる。

ブランディング上、世界中から訪れるゲストの動線は熟慮されデザインされた。大通りから来られるゲストはアプローチとなる森の中の長い道行からエントランス施設である管理棟へと導かれ、内部に入ると目の前に、バイオフィリックガーデン越しに各施設や働く人々の賑わいを感じることができる。シークエンスを変化させ続けることによって、”「和」の内に秘めたおもてなし”を表現したデザインで出迎える設えとしている。

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