Mitsui Garden Hotel Roppongi Tokyo Premier
用途 | Hotel |
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業務内容 | Architecture / Landscape / Interior / MONO-KOTO Design |
クライアント | 三井不動産株式会社 |
設計体制 | デザイン監修:光井純&アソシエーツ建築設計事務所 基本設計、実施設計、監理:清⽔建設株式会社⼀級建築⼠事務所 |
施工 | 清水建設株式会社 |
延床面積 | 12,012.89㎡ |
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階数・構造 | 14F, S造 |
所在地 | 東京都港区六本木3-15-17 |
撮影 | 株式会社ナカサアンドパートナーズ |
Award | 北米照明学会賞(2020) |
このプロジェクトは、感度の高い大人たちが訪れるだけでなく、最先端のアートが集まり、そしてインバウンド需要の高い観光スポットとしても人気の六本木に建つ都心型のホテルである。六本木ヒルズや東京ミッドタウンなど、新しい六本木を象徴する活気と華やぎエリアのほど近くに位置しながら、ホテル周辺は旧来の六本木らしい賑わいと趣が残っている。そこで、周辺とは一線を画す都心でありながら洗練された「日本の和」を感じられる、このエリアのランドマークとなるホテルをめざした。コンセプトを「非日常の中の癒し」とし、海外からのゲストだけでなく、国内のゲストもリピートしたくなるようなデザインを提案した。外観では、「折り」や「屏風」、「細やかな陰影」など日本らしい感性の中に、木目調柄の外装材を採用し自然要素を取り入れた「バイオフィリア」をデザインに織り込んでいる。ランドスケープは、このエリアではなかなか見られないゆとりある植栽スペースと水景によって、ゲストや道行く人々に自然の安らぎと潤いを与える空間とした。高さの異なる樹木とアートガラスによるレイヤーをつくることで、周辺の喧騒からホテルのプライバシー性確保に配慮するとともに、内部のロビーからは奥行きのあるガーデンの風景が楽しめるようにしている。1階のエントランスロビーでも、日本らしい細やかな感性やガーデンの水盤と共鳴するアクアウォールなどのバイオフィリックデザインを外観・ランドスケープから連続させている。和建築の手法である「間」を連続させ、視線を意図的に振ることでさまざまなシークエンスを辿らせるように工夫した。このようにして奥の間へつながることで、限られた広さでありながらも広がりを感じられるエントランスロビーを演出している。アートの集積する六本木らしく、ファッションやコスメ、旅をテーマにしたガラスアートを配し、2層吹き抜けのファブリックアートがさらにゲストの気持ちを盛り上げる仕掛けとなっている。六本木の街に存在感のある外観と、中に入ると六本木の艶やかさを感じながら落ち着きのある癒しの空間を実現できたと思う。
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