PREMIST KYOTO SAIIN
用途 | Residential |
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業務内容 | Architecture / Landscape / Interior |
クライアント | 大和ハウス工業株式会社 |
設計体制 | デザイン監修(外装・外構・共用部インテリア) :光井純&アソシエーツ建築設計事務所 設計・監理:株式会社長谷工コーポレーション |
施工 | 株式会社長谷工コーポレーション |
延床面積 | 11,108.31㎡ |
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階数・構造 | 9F, RC造 |
所在地 | 京都府京都市右京区西院西高田町4−1 |
撮影 | 株式会社エスエス |
Award | グッドデザイン賞(2022) |
本物件は、徒歩10分圏内に大型ショッピングモールや市立病院など生活利便施設が充実するエリアに位置する。また、阪急西院駅にも近いことから、京都市の中心街や大阪、神戸へのアクセスも容易な好立地である。
その一方で、市中心街に比べ、道路幅員や区画割が大きく、比較的大規模のマンションや商業施設が多いことから、京都の町屋が連続するヒューマンスケールの街並みは感じにくいエリアでもあった。そこで、開発著しい好立地な本エリアにも京都の町屋が形成するスケール感を取り戻すべく、伝統的な京町屋に見られる軒先の「水平庇」、視線をコントロールする「格子」、隣り合う町屋の建物高さが異なる事で変化する「スカイライン」など、”京都”の街並みを意識し、デザインに積極的に取り入れた。
また西大路通りに面する建物ボリュームが幅約60mと非常に長かったことから、人の目線に近い低層部には細やかな分節を取り入れ、歩行者に圧迫感を感じさせないデザインとした。一方、大通りに面する建物として、中・遠景からはシンボリックに見えるよう、低層部から上層階にかけて、分節が徐々に大きくなるよう工夫を凝らした。
色彩計画には京都の伝統色である香染(こうぞめ)香色(こういろ)鳥の子色(とりのこいろ)を外壁のルーバーに採用し、涅色(くりいろ)を庇やスラブの鼻先に、錫色(うずいろ)卯の花色(うのはないろ)を外壁に取り入れる事で、京都の街並みを少しでも感じて頂けるようデザインしている。
本計画をきっかけに、本エリアで今後開発される周辺の建物にも京都の景観、街並みを意識したデザインが拡がり、風情ある京都の街並みが継承されていくことを願っている。
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